カテゴリ:自然塗料( 7 )

 

蜜蝋とキャンデリラワックス

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天然オイル100%での仕上げ、今まではよくクルミオイルを使用していました。
塗っているとよく分かるのですが、さらっとしていて塗りやすく、仕上がりもべたっとせずさらさらな感じです。

が、、やっぱりナッツアレルギーのことが心配になってしまって。

実際には、ナッツアレルギーではピーナッツに反応する人が多いようで、ピーナッツアレルギーの人はクルミオイルには反応しないこともあります(ただし、念のためナッツ類をすべて避けることが推奨されています)。
また、クルミを食べて下痢や発疹などが出てしまう人でも、クルミオイルに触れたり呼気から吸入して反応が出るとは限らないようで、家具に塗って乾燥したクルミオイルにどのくらいの人がアレルギーを起こすのかは、正直よく分かりません。

ただ乳幼児の場合は、おもちゃはもちろんテーブルなども舐めたりかじったりすることがよくあるので、こちらについてはクルミオイルから「荏油」にすべて変更したいと思います。

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もうひとつ、ダイニングテーブルなどの仕上げのワックスは蜜蝋を使っていたのですが、こちらも1歳未満の赤ちゃんにはハチミツがNGというのがひっかかっていて、子供向けのものには蜜蝋ワックスを使用していませんでした。
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあって、特に1歳未満の乳児には食べさせないことになっています。
胃腸が未発達のため、中毒を起こす可能性があるからです。
で、蜜蝋はハチミツを絞った後の巣の副産物なので、ボツリヌス菌がゼロじゃないんじゃないか?と考えていたわけです。
含有率はとても少ないだろうとは思うんですけどね。

ネット上では、蜜蝋ワックスについて「子供用のおもちゃに最適」と書いてるお店もあったりして、判断に迷うところではあるんですが。

ボツリヌス菌を不活化させるには、80℃で20分あるいは100℃で1~2分の加熱でOKらしいのですが、家庭での加熱ではほぼ不可能という意見も見られました。
(市販の「みつろうクレヨン」などは、製作工程でかなりの高温処理をするので大丈夫だとのことです。)
工房ではワックスを作る時に、オイルと混ぜて湯煎していますが、100℃にするのはかなり厳しいし、80℃で20分というのも何だかあいまいで嫌だなあ・・・と思って。

今回、他の蝋成分を含むものに変更できないかと調べて、「キャンデリラワックス」を採用してみました。
木蝋やカルナバ蝋(貝殻虫)、サトウキビロウなど色んなロウがありますが、キャンデリラは植物性の天然蝋で、手作りで口紅などを作る時に使われるというのが安心材料となって。
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蜜蝋と同じ比率でワックスを作ってみたところ・・・

仕上がり、蜜蝋よりもかっちりした感じになります。
融点がほんのちょっと高いせいかな?塗り上がって1日経った板を触った時も、蜜蝋より少しだけ固いと感じました。
後から調べたら、手作り口紅を作る時にも蜜蝋だけだと型崩れするのが、キャンデリラをほんのちょっと入れると崩れにくくなるのだとか。

木工用としてはどうなんだ?と心配もありましたが、市販のワックスでキャンデリラが入っているものもあったので、ちょっと安心しました。
実際に工房の棚を塗って経過を見ていましたが、とてもいい感じです。

というわけで、今のところ天然オイルの仕上げに関しては、
 ・お子様向けのもの:荏油と荏油+キャンデリラワックス仕上げ
 ・それ以外の家具:クルミオイルとクルミオイル+キャンデリラワックス(または蜜蝋)仕上げ
と考えています。

お客様のご要望によってもちろん変更は可能です。
他に着色オイルやウレタンオイルなどでの仕上げもありますので、ご注文の際にぜひご相談下さい。
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by q-factory | 2011-07-05 11:35 | 自然塗料 | Comments(0)  

リボスサンプルふたたび

次回作でまた、着色オイルを使うことになりそうで。
またまたサンプルを3色送ってもらって、塗ってみました。
手板がちょっとずつ増えてくのって、なんだか嬉しい(^^)。そろそろ並べて飾れる棚を作りたいとこです。

リボスのカルデット。
左から、ウォルナット色・ローズウッド色・グリーン色。
板はどれもオニグルミ。
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ウォルナットとローズウッドはまあまあ色がのるんだけど、グリーンはあんまり色づかないですね。

瓶に色名が書いてないので、ウォルナットとローズウッドはどちらがどちらなのか分からなくなり。
大橋塗料さんに電話して聞いてしまいましたよ(笑)。
えーと、ラベルに書いてある品番中央の「062」とか「082」が色番号と対応しているようです。
ううん不便だなあ、、送付する方は間違えないのかな??(↓マジックで書いちゃった)
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現在、仕上がりに着色をご希望の方には、上記のリボスのカルデットをご提案しています。

シックハウスの心配のある方には、まずサンプルで試して頂くと良いかと思います。
私の場合、リボスは塗ってる間と乾くまでが多少辛いです(揮発成分が原因かな?と思ってます)。
完全に乾燥してからは、同じ部屋で過ごしても大丈夫なようです。
市販のオイルの方が利便性は高いのですが、無色でしたら植物油(クルミ油・荏油等)と蜜蝋ワックスで対応できます。
また別途ご希望の場合は、柿渋+弁柄などの顔料で着色することも可能です。

ご心配な方は、どうぞご相談下さいね。
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by q-factory | 2010-06-08 12:03 | 自然塗料 | Comments(0)  

塗料サンプル

次の製作で、着色で仕上げる必要が出てきました。
私は着色せずに木の元の色を生かすのが好きで、基本的には植物油か着色なしの市販オイルを使用しています。
今回は、床の色に合わせて赤茶色にしたいというお客様のご希望があったので、着色オイルのサンプルを取り寄せてみました。

こちらはリボスのカルデット。左からオーク色、チーク色、ブラジル色。
瓶に色名が書いてないのが、ちと分かりにくい。ブラジル色は蓋に小さく「brazil」と印刷してあったんだけど、あとの2つは同じラベル「カルデット」と書いてあるのみ。
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大橋塗料さんでは50cc420円で小ロット販売しているので、とても助かります。
そして1回の買い物で、さらに2つの50ccサンプルを無料で同梱してくれるのです。うれしい~!

私はちょっと心痛みながらも420円で3色のサンプルをゲットしたわけですが、ネットで調べていたらさらに強者→60円のヤスリを購入してサンプル2個をもらったという方が・・・(あ、送料は別途数百円かかります)。
販売ページには「リボス商品1点お買い上げの方に」と但し書きがあったので、今はもうできないかもしれませんが、皆様ほどほどに(笑)。

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ナラ(上の段)とミズメ(下の段)の板に2度塗り。うーん・・・色が薄い??木の種類にもよるのかなあ。
前にオスモの着色オイルを使ったときは、もっと色が濃かったような気がしたんだけど。
瓶をよく攪拌しても、底の方からすくった塗料で塗ってもあまり変わらず。
ちょっと薄いかなと思いながらお客様Mさんに見て頂いたら、「これのチーク色にします!」と即決。
よかったよかった。
しかし、久しぶりにオスモの着色オイルも試してみたいなあ。手板も作りたいし。
どなたか小ロットで売ってるところかサンプル購入できるお店をご存知でしたら、教えてください。

そうそう、かなり前になりますがプラネットカラーも試してみました。
もらった色見本は杉板で材種が違うので何とも言えませんが、ぱっと見た限りではプラネットカラーの方が色が濃そう。
ただし、塗っている間はかなりの揮発臭がしました。これは、中に含まれているバルサムテレピンのせいかと思います。
バルサムテレピンは天然由来なのですが、私はどうも揮発系の物質に弱いようで、ちょっと使いづらいです。
塗装中の匂いなどはリボスの方がマイルド。

プラネットカラーには、バルサムを抜いたNSシリーズというのもあって、こちらは(私の場合は)平気です。
ただ色数がノーマルに比べて少ないのと、営業さん曰く発色がちょっと違うそうです。
NSシリーズの無色のは複数の植物油をブレンドしたものなので、私は「だったらクルミ油でいいや」と思って忘れてたのですが、着色シリーズはもしかしたら使えるかも?
と、今やっと思い出しましたー。営業さんごめんなさい(^^;。

***

もう1個試し塗りしたのは、ウレタンオイルの「オリオ2」。
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テーブルトップは通常のオイル仕上げだと、やっぱり輪染みが残ったりしがちです。
まめに拭く方だと大丈夫なのかもしれないし、うちはずぼらなのでもう輪染みを気にしないことにしてるんですが、やっぱり「もうちょっと丈夫な仕上げになりませんか?」というお問い合わせも多くて。
これも小ロット販売しているところを探して、銘木倶楽部さんにたどりつきました。

缶を開けてみたら・・・おおおう、匂いがウレタン!
2液と希釈剤を混合するのは多少手間ですが、塗る手順はオイルと変わらないので楽です(でも・・・でも・・・ウレタン臭が・・・(涙)。
乾かないうちに細かいヤスリで研ぎ出しして、塗りあがりはウレタンの超薄塗りと同じ感じ。
オイル仕上げと違って表面に薄ーい塗膜があって、触ると少し冷たい感触です。

刷毛やらエアスプレーやらを使わずに、ウレタンの頑丈さがまあまあ得られるなら、これもありかなと。刷毛跡も残らず、仕上がりも綺麗ですしね。
ちなみに私は乾くまでは同じ部屋にいることが耐えられませんでした(オスモよりちょっと辛いくらい)が、乾いてからは大丈夫です。

昨日は打ち合わせに手板をいくつか持参したら、やっぱりお客様は実際に触って見られるものがある方が良いのですね。
塗料が残っているうちに、色んな木で塗ってみようかと思います。
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by q-factory | 2010-02-11 13:45 | 自然塗料 | Comments(4)  

柿渋で扉塗り

工房には今日が初出勤。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

扉の塗装は何にするか迷ったのですが、柿渋にしました。
以前から屋外の塗装に使ってみたかったので、実験を兼ねて。
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柿渋100ccに対して、写真のスプーンで顔料の松煙2杯と弁柄1杯を入れました。
松煙は黒、弁柄は赤の顔料で、仕上がりは古色っぽいこげ茶を目指してます。

扉が大きいので庭で塗装開始。刷毛でのせた柿渋を古布で塗り広げます。
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試し塗りでは色が薄いように感じた、ホームセンターで買った柿渋。以前ネットで専門店から買ったものより薄い気がして・・・。
でも塗っている間にも、太陽に当たってどんどん色が濃くなっていくのです。
2度塗りしたらいい感じに仕上がりました。
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容器の裏には「水道水で倍に希釈すると色ムラなく仕上がります」と書いてありましたが、水で薄めるとちょっと薄すぎるかも。
今回は原液のまま塗ってこんな感じです。

この上に荏油を塗っておしまいの予定。さて、自然塗料がどこまで持つかな。
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by q-factory | 2009-01-03 22:13 | 自然塗料 | Comments(2)  

自作蜜蝋ワックス その2

実験その2。
今日は菜種油を使ってみました。

地元で採れた菜種油の絞りたてを販売していることを自治体の広報で知り、先日購入したものです(425g800円)。
市販の食用油は酸化防止剤が入っているので、塗っても乾きづらい・・・というのは以前聞いた話の受け売り。混ぜ物のない菜種油だとどうなるか、試してみました。

手順と割合は昨日と一緒。
蜜蝋を溶かしてから油を入れていきます。
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荏油よりも黄色が濃くて、粘度が高くトロっとした感じ。
そして匂いは・・・なんと言ったらいいんでしょう、天ぷら屋さんの匂い?(^^;
おいしそうな匂いが部屋中に漂います。

塗った感じ、見た目は荏油ベースのものと変わりませんが、やはり粘度が高いせいかベタベタ感あり。
缶の中で固まった後も、油が周囲から少しずつ染み出して上に出てきます(荏油のは綺麗に固まったままでした)。
荏油や亜麻仁油は乾性油、菜種油は半乾性油に分類されるようで、そのせいで固まり方が違うのかな?と思います。乾き方もかなり遅く、塗って乾いた後も荏油の表面の方がさらっとした感じ。

乾いた後はてんぷらの匂いはほとんどなくなったので、自宅リビングの床(クリ材)の上塗りに使ってみようと思います。
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by q-factory | 2008-09-15 23:49 | 自然塗料 | Comments(3)  

自作蜜蝋ワックス その1

今日は実験。
蜜蝋ワックスを自分たちで作ってみました。

材料は養蜂場さんから買った蜜蝋(500g1800円)と「一番しぼり純正荏油」(150g924円)。
蜜蝋は1回に使う量が少ないので(今回は10g使用)、かなり長い間楽しめそう。荏油は他の油に比べて高いですね。別に一番しぼりじゃなくてもいいんだけどなあ・・・。

比率は色々ネットで調べた結果、【蜜蝋1:荏油5】に決定。
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まずは蜜蝋を湯煎にかけます。
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溶けるとちょっとロウソクっぽい独特の匂いがしてきます。ほんのちょっとハチミツの匂いもするような。
完全に溶けたところで荏油を流し入れて、また湯煎。
最後にむらなく混ざるようにかき混ぜて、固まるのを待ちます。

固まったあとはこんな感じ。
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思ったより固いかなあと思いましたが、スポンジで伸ばすとかなりスムーズに伸ばせました。
夏で気温が高いせいかもしれませんが、油と蜜蝋の比率はちょうどいいようです。

ちなみにスポンジを使ったのは、市販の蜜蝋ワックスで「布だと油分だけが吸い取られてしまうのでスポンジを使用して下さい」という注意書きを読んだため。
以前自宅用に作って、未塗装のままだったテーブル天板に塗ってみることに。

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塗ってみた感想。
 ・オイルより塗りムラができやすい(湯煎にかけてから塗ると防げるかも)
 ・導管にワックスが入りにくい
 ・仕上がりはオイルよりも塗膜が厚く、ツヤのある感じ(指で触るとキュッキュッとします)

というわけで、オイルに比べて導管にかなり入りづらいのがちょっと気になりました。
オイルを1度塗りしてから、同じオイルで作った蜜蝋ワックスを塗るのはどうかね?と考え中です。
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by q-factory | 2008-09-14 23:55 | 自然塗料 | Comments(4)  

柿渋塗料キット

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リビングの構造材の梁は、化粧板を貼らずにそのまま見せようと思ってます。

天然塗料で古材色っぽいものを塗りたい…と思って、柿渋と顔料のキットを買ってみました。
左から、松煙入り・弁柄+松煙入り・弁柄入り・柿渋のみ、になります。顔料は粉末を好きな量入れて調整できて便利。

柿渋は今はピンクっぽいですが、日に当てていくとまた色が変わります。
上から桐油を塗ったら外ドアにも使えるかな?
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by q-factory | 2008-06-06 15:17 | 自然塗料 | Comments(0)